「血にまみれたこの私に

花など、似合うはずも無いでしょう?

私を喜ばせたいのなら、戦場で首でも集めなさい。」

そう言って見返したその瞳は怒ったように、でも寂し気に、僕をうつしていた。

貴方が本当に喜ぶのなら僕は戦場で鬼にでもなるのに。

握りつぶされた紅い花びらがまるで血のようで、貴方はやはり、美しかった。